10/24-31◎地点『ハムレットマシーン』 @THEATRE E9 KYOTO
「言葉、言葉、言葉……。」
言わずと知れたシェイクスピアの悲劇『ハムレット』をモチーフに
東西に分断されていたドイツで活躍した劇作家ハイナー・ミュラーが書いた
「上演不可能」とも言われる伝説的テキスト、『ハムレットマシーン』
地形が、家族が、暴動が、役者が、アメリカが、血と肉が
たった15ページで展開されるこれでもかというイメージの応酬
暗く陰鬱な言葉から、ユーモアを抽出する地点の歴史劇的牧歌劇!!!
地点『ハムレットマシーン』
テキスト:ハイナー・ミュラー
翻訳:谷川道子
演出:三浦基
出演:安部聡子 石田大 小河原康二 窪田史恵 小林洋平 田中祐気
舞台美術:杉山至
衣裳:コレット・ウシャール
照明:藤原康弘
音響:堂岡俊弘
舞台監督:大鹿展明
制作:田嶋結菜
日程:
2019年
10月24日(木)19:30
10月25日(金)19:30
10月26日(土)19:30
10月27日(日)17:00
10月28日(月)休演日
10月29日(火)19:30
10月30日(水)19:30
10月31日(木)17:00
*開場は開演の30分前
料金:
一般前売3,500円 当日3,800円
学生前売2,500円 当日2,800円
チケット取扱:
▽合同会社地点 地点WEBShop https://chiten.theshop.jp
TEL 075-888-5343(10:00-18:00 不定休)
▽THEATRE E9 KYOTO https://askyoto.or.jp/e9/ticket/201915
▽ローソンチケット http://l-tike.com/
TEL 0570-000-407(オペレーター予約10:00~20:00 Lコード不要)
ローソン・ミニストップ店内Loppi[Lコード:*****]
演劇最強論-ing(手数料無料・チケット代のみで購入可)
http://www.engekisaikyoron.net/
▽チケットぴあ TEL 0570-02-9999 http://pia.jp/ [Pコード:***-***]
チケット発売日:2019年8月31日(土)
会場:
THEATRE E9 KYOTO
〒601-8013 京都市南区東九条河原町9-1 TEL 075-661-2515
JR「京都駅」八条口駅から徒歩約14分
京阪「東福寺駅」から徒歩約7分
許都市営地下鉄「九条駅」から徒歩約11分
京都市バス16・84系統「河原町東寺道」バス停より徒歩約3分
お問合せ:合同会社地点 TEL 075-888-5343 info@chiten.org
主催:合同会社地点
共催:THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:TMP(多和田/ミュラー・プロジェクト)
ハイナー・ミュラー Heiner Müller
1929年、ザクセン州エッペンドルフに生まれる。1950年代から詩・散文・戯曲の執筆を開始し、東ドイツ建国期を扱った初期戯曲『ゲルマーニア ベルリンの死』『賃金を抑える者』(ハインリヒ・マン賞受賞)を発表。東ドイツ国内での上演禁止処分以後、60年代後半からはギリシア古典やシェイクスピア戯曲の改作をはじめる。『ピロクテーテス』『マクベス』『ハムレットマシーン』『モーゼル』などが西側ヨーロッパに受け容れられる。85年にビューヒナー賞、86年には東ドイツ国家大賞を受ける。
三浦基
Motoi Miura地点代表、演出家。1973年生まれ。桐朋学園芸術短期大学演劇科・専攻科卒業。1999年より2年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在する。2001年帰国、地点の活動を本格化。2005年、京都へ拠点を移す。2007年、チェーホフ作『桜の園』の演出で文化庁芸術祭新人賞受賞。2011年度京都市芸術新人賞、2017年読売演劇大賞選考委員特別賞、ほか受賞多数。著書に『おもしろければOKか? 現代演劇考』(五柳書院)、『やっぱり悲劇だった「わからない」演劇へのオマージュ』(岩波書店)。2020年にはロシア・サンクトペテルブルクの国立劇場、ボリショイ・ドラマ劇場からドストエフスキー作『罪と罰』の演出が委嘱されている。
地点
CHITEN演出家・三浦基が代表をつとめる。既存のテキストを独自の手法によって再構成・コラージュして上演する。言葉の抑揚やリズムをずらし、意味から自由になることでかえって言葉そのものを剥き出しにする手法は、しばしば音楽的と評される。2005年、東京から京都へ移転。2013年には京都・北白川に廃墟状態の元ライブハウスをリノベーションしたアトリエ「アンダースロー」を開場。レパートリーの上演と新作の制作をコンスタントに行っている。2012年にはロンドン・グローブ座からの依頼で初のシェイクスピア作品『コリオレイナス』の上演を成功させるなど、海外での評価も高い。
関連企画
観劇観能エクスチェンジ・プログラム 参加者募集中!
『ハムレットマシーン』は地点が企画する「観劇観能エクスチェンジ・プログラム」の対象演目です。このプログラムでは、ナビゲーター監修のもと、事前のテキスト解説や作品の背景などをまとめた「鑑賞の手引き」と鑑賞体験を深める「レクチャー」によって、観劇の楽しみを発見します。
ナビゲーター:飯島雄太郎
レクチャー「翻訳空間としての劇場」
ゲスト:秋草俊一郎
日時:2019年10月26日(土)14:00-16:00
会場:THEATRE E9 KYOTO
料金(チケット料金込):一般4,200円 学生3,200円
お申込み方法:件名を「観劇観能エクスチェンジ・プログラム申込み」とし、kangeki@chiten.orgまで、①お名前、②ご希望の観劇日時、③ご連絡先お電話番号をお知らせください。返信をもってご予約完了となります。
飯島雄太郎
1987年東京生まれ。出版社勤務を経て、現在京都大学博士課程在籍中。専門は近現代ドイツ文学。2008年『三人姉妹』で地点と出会い、アンダースロー開場時からスタッフとして関わる。今回のプログラムでは観客がある作品と出会った際にどのように自分の中の関心と結びつけていくかを体現する〈観客代表〉のナビゲーター役をつとめる。
秋草俊一郎
1979年東京都生まれ。日本大学大学院准教授。著書に『ナボコフ 訳すのは「私」――自己翻訳がひらくテクスト 』、『アメリカのナボコフ――塗りかえられた自画像』、翻訳にレイノルズ『翻訳――訳すことのストラテジー』、ナボコフ『ナボコフ・コレクション ルージン・ディフェンス 密偵』(共訳)、アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(共訳)他多数。
『ロミオとジュリエット』(2017年)劇評
神も王も貴族もいない、ブルジョワ対プロレタリアートの階級構造も希薄な世界にわたしたちは生きている。だからここで階級関係を上演のために捏造し、不可能な恋、禁じられた恋という問題を無理に延命させても現代の悲劇を上演したことにはならない。(中略)言葉は、神にも観客にも届けられるわけではなく、ただ空間の中を激しく彷徨う。言葉は誰のものでもない。わたしたちは言葉を発する役者でも、言葉を聞くだけの観客でもない。ただ言葉を贈与されている存在だ。この意味で地点の発する言葉は祈りに近い。言葉によって可能になるあらゆるもの、恋も悲劇も何もかもをすべて受け止めて祈り、踊ることは、わたしたちの人間的な運命を新たな関係へと組み替える抵抗戦線なのである。
三浦翔 雑誌『NOBODY』ISSUE46 2017年2月刊
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